しみ・そばかす・肝斑
ピコレーザー
当院では、キュテラ社enLIGHTen(エンライトン)という厚生労働省の認可を得ているピコレーザーを使用しています。
ピコとは、ナノと同じく長さを表す単位です。ピコ(1兆分の1)秒という短い周期でレーザーを照射することで色素を破壊します。ナノレーザーよりもピコレーザーのほうが短時間で照射できるため、肌への負担、腫れや痛みが少なく、周りを気にせず治療を進めることができます。
ピコレーザーには、「ピコスポット」「ピコトーニング」「ピコフラクショナル」という3つの治療法があります。ピコスポットはピンポイントのシミの改善に、ピコトーニングは混在するシミや肝斑の改善に、ピコフラクショナルはニキビ痕や毛穴の開き、小じわなどの改善に効果のある治療です。
フォトフェイシャル
フォトフェイシャルとは、IPLという光を顔全体に照射することで、気になるしみやそばかす、赤みなど肌の老化現象を改善する治療法です。しかし、フォトフェイシャルは1回の治療ですべての改善は難しく、複数回施術を重ねる必要があります。施術は肌の状態、年齢によって個人差はありますが、約1か月に1度の治療を5回行います。1回あたりの施術時間は約10分です。
フォトフェイシャルは、コラーゲンの生成を促す効果もあり、さまざまな肌トラブルの改善に効果があります。
当院で使用するM22は、マイクロクラスト(薄いかさぶたのようなもの)ができにくく、ダウンタイムがほぼ無いので、施術された当日からお化粧をしていただけますので、施術した後も周りからバレにくいのが特徴です。
施術後しばらくの間はメラニンの吸収をしやすいため、日焼けには十分注意してお過ごしください。
美容外用剤
当院の美容外用剤には、「ハイドロキノン」や「トレチノイン」があります。
ハイドロキノンは、ニキビやシミの原因であるメラニン色素の発生を抑え、メラノサイトというメラニン色素を作る細胞そのものを減少させます。シミやニキビを予防するだけでなく、すでにできてしまったシミやニキビ痕にも改善が期待できます。
トレチノインはお肌のターンオーバーを正常に戻し、にきび・シミ・シワ・肝斑を改善します。使用していくと、皮膚が赤くなりぼろぼろと角質が取れます。これはトレチノイン軟膏によるかぶれではなく、古い細胞を押し出し、新しい表皮を作りあげている通常の経過ですのでご心配いりません。
ハイドロキノンとトレチノインを併用することも可能です。
内服薬
肝斑の治療にはトラネキサム酸やビタミンCを処方します。高濃度ビタミンC点滴や美白点滴といった即効性の高いものも併用すると効果があります。
シミ・そばかす・肝斑の治療には、レーザー治療だけでなく内服薬との併用が効果的です。また状態によってはレーザーより内服を優先することもあります。
トラネキサム酸は人口的に合成されたアミノ酸の一種で、シミの原因であるメラニン色素の生成を抑え、炎症を鎮める効果があります。トラネキサム酸は血液を固まりやすくする作用があるため、心筋梗塞や脳梗塞などの病気にかかっている方は、詳細なカウンセリング後に処方可能かどうかを判断します。トラネキサム酸の錠剤は医薬品ですので、服薬するときは医師の処方が必要です。